12月の茶花は、咲き始める水仙と、品種によって花期が異なる椿が中心です。寒牡丹・冬牡丹は普通の春咲きの牡丹とは分け、ムラサキシキブは花ではなく紫の実を楽しみます。開花期一覧の「12月」印だけで同じ扱いにせず、花・実・特別な作型に分けて探せるようにしました。
茶花の開花期一覧と冬の茶花の記事一覧も、季節全体を見渡すときに使えます。
12月に花を楽しむ茶花

白い花を少量使いたいなら、まず水仙の花と蕾を見ます。特にニホンズイセンは冬に咲く種類ですが、咲き始めは地域やその年の気温によって変わります。厚生労働省の資料はニホンズイセンの花期を12~2月としています。切る前に香りの強さと葉の姿も確認してください。
白い花と細い葉で、冬らしいすっきりした姿を探したいときに。

一輪の花と艶のある葉を見せるなら椿です。ただし「椿」全体を12月の定番として一括りにはできません。宮内庁のヤブツバキ案内では12月上旬~3月中旬を目安としていますが、実際には品種や場所で前後します。咲いている枝を選び、花の開き具合を確かめてください。
花を一輪だけ見せ、枝と葉の余白を生かしたいときに。

寒牡丹・冬牡丹は「普通の牡丹」と分けて選ぶ

茶花一覧には牡丹にも12月の印があります。しかし一般的な牡丹の花期は春です。12月に候補になるのは、二期咲きの寒牡丹や、冬に咲くよう調整された冬牡丹などに限られます。名古屋市みどりの協会の解説でも両者の違いが示されています。庭の普通の牡丹が12月に咲くと考えず、品種と実際の開花を確認しましょう。
冬に咲く牡丹の条件を、春咲きの牡丹と比べて確かめたいときに。

花ではなく実を見せる12月の茶花

ムラサキシキブは夏に花を咲かせ、秋から初冬に紫の実を付けます。12月の候補は「花」ではなく「実の付いた枝」です。宮内庁の植物案内は実の見頃を11月上旬~12月中旬としています。一方、実が落ちる時期には地域差があります。枝を切る前に残っている実と枝ぶりを確認してください。
花の少ない時期に、紫の実と細い枝の線を見せたいときに。

12月の茶花を選ぶときの順番

先に庭や花店で実際に咲いている花を確認し、次に蕾・葉・枝の状態を見ます。水仙や椿は個別記事の水揚げを確認してから切り、寒牡丹は品種と作型、ムラサキシキブは実が残っているかを確かめます。月の区切りは目安であり、気候や品種によって11月・1月にずれることがあります。
前月の晩秋の花や、翌月の香りある枝ものまで見比べたい場合は、月別案内から続けて探せます。




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